2007年11月27日(火) 11時57分
連合大阪、太田知事の推薦先送り(産経新聞)
来年1月10日告示、同27日投開票される大阪府知事選で、連合大阪(川口清一会長)は27日午前、政治センター拡大幹事会を開き、対応を協議したが、結論を先送りした。現職の太田房江知事(56)を推薦する方向で検討していたが、構成労組の一部から太田知事の「政治とカネ」の問題をめぐり批判の声が消えないためとみられる。知事が3選出馬を表明する予定の来月7日までに再度議論するとしている。
連合大阪は、太田知事の選挙母体「21世紀大阪がんばろう会」の主体で、過去2回の知事選で太田知事を推薦。今回の知事選でも当初から太田知事を推薦するとみられていた。しかし、「政治とカネ」の問題をめぐり、構成労組の一部から、反省の態度を示さなかった太田知事に批判の声が上がり、幹部も説明責任を果たすよう求めていた。
これに対し、知事は20日の定例会見で、退任後に講師謝礼を府に寄付する考えを示すなど、初めて反省の態度を表明したことで連合はけじめがついたと判断していた。しかし、その後も連合内部に反発の声が消えないことから、さらに議論が必要と判断したとみられる。4年間の太田府政の政策については評価した。
太田知事の「政治とカネ」の問題は、東京の政治団体が事務所を親族のマンションに置き、月額5万円の賃料を支払っていたことや、中小企業経営者らとの懇談会でも計883万円を講師謝礼として受け取っていたことで、懇談会に副知事らが出席し、一般職員が受け付け業務もしていた。
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