2007年11月24日(土) 17時51分
北海道・十勝岳連峰雪崩 自分の所在を電波発信するビーコンの着用は11人中4人と判明(フジTV)
北海道・十勝岳連峰で23日に発生した雪崩により、重体や行方不明になっていた4人は、24日午前、いずれも死亡が確認された。
雪崩に遭遇したパーティー11人のうち、遭難などの際に自分の位置を知らせる装置を持っていたのは、わずか4人だったことが明らかになった。
生存した中村喜吉さんは「悔しいです。無念ですね。顔向けできないです。家族の方には」と話した。
生存したパーティーのリーダー・中村喜吉さんは24日午後に会見し、「『10日前に雪崩が起きていたのは新聞で知っていた。今回は無理せずにやりましょう』と話していた矢先に雪崩が起きた」と説明したうえで、日本雪氷学会が出していた警告については、知らなかったことや、自分の所在を電波で発信するビーコンを、死亡した鈴木さんを含め11人中、4人しか着用していなかったことを明らかにした。
北海道雪崩研究会の松浦孝之事務局長は「(ビーコンの)電源を入れていなかった人もいて、その日の行動は、雪崩に遭わないだろうという予測のもと、動いていた節があります」と語った。
上富良野町の上ホロカメットク山の雪崩では、日本山岳会北海道支部の鈴木和夫さん(63)、鶴岡節子さん(56)、吉澤宣哉さん(60)、助田陽一さん(68)の4人の死亡が24日朝までに確認され、事故を受け、日本雪氷学会が25日、現地調査をする予定。
助田さんの遺族は「とても元気な父なので...」と話した。
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2007/11/24 17:51 取材: 北海道文化放送
http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00122462.html