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2007年11月23日(金) 10時00分

額賀「もう持たない」1月内閣改造急浮上日刊ゲンダイ

 守屋喚問で飛び出した額賀財務相と山田洋行の元専務、宮崎元伸との癒着が改めてクローズアップされている。額賀は19日の国会で「(宮崎氏との会食に)出席した記録はない」と言い、改めて疑惑を否定したが、そう言っているそばから、次々と新事実が出ているのだ。永田町では額賀更迭、大幅内閣改造が具体的に語られ始めた。

 額賀は参院決算委員会で、「夜を徹して調べたが、(宮崎、守屋との)宴会に出席した記録はない」と強調した。しかし、02〜06年の間に山田洋行から220万円相当のパーティー券を買ってもらっていて、宮崎とはゴルフ仲間だったのである。
 ゴルフの付き合いを聞かれた額賀は「そんなにやった思いはない。最近はやっていないし、やったという思いは浮かんでこない」とか言ってゴマカそうとしたが、宮崎とのゴルフが出てきた政治家は初めてだ。パーティー券代も「社会問題化しているので返した」と言うが、額賀が防衛庁長官だった時期(05年10月から06年9月)に、山田洋行は防衛庁から20件、50億円もの随意契約を取っているのだ。
 こうなると、今後も火ダルマになるのは必至だが、そこでささやかれているのが、年明け「内閣改造」だ。
 どうせ、額賀はクビにせざるをえなくなるが、それでは福田内閣は強烈なダメージを食らう。だったら、早いうちに内閣改造をして、疑惑の閣僚は総入れ替えすればいい。額賀以外にも鳩山法相など、問題閣僚はゴマンといるのだから、なおさらだ——こうしたウルトラCが自民党内で急浮上しているのだ。

「安倍内閣を居抜きで引き取った福田内閣はもともと、早い段階での内閣改造を考えていました。政権発足のときは時間がなくて、閣僚を交代させることができなかったが、臨時国会が終われば、福田色を出した人事をするものとみられていたのです。そこに防衛スキャンダルが重なった。ますます、年明け改造は現実味を帯びています」(自民党大臣経験者)
 別の自民党関係者はこう言う。
「福田さんは8派閥の応援で総裁になった。この時、人事の手形を切っているんだ。いつまでも安倍のしがらみ内閣をひきずっているわけにもいかないだろう」
 額賀の後任の財務相には与謝野前官房長官の名前が挙がっている。その他、行革で突っ走り、孤立化を深めている渡辺金融相、すっかり影が薄くなった大田弘子経財相、健康不安説が飛び交う高村外相の交代も確実。スタンドプレーが過ぎる舛添厚労相の去就も微妙だ。
「ひょっとしたら、内閣改造で目くらましのサプライズ人事をして、通常国会冒頭解散もあり得ます」(永田町事情通)
 どこまでも姑息な福田・自民党だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071123-00000009-gen-ent