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2007年11月23日(金) 23時10分

船場吉兆に佐賀怒る 但馬牛と偽り佐賀牛「誤解招く」朝日新聞

 「船場吉兆」が佐賀、鹿児島県産を「但馬牛」と偽装した問題で、「佐賀牛よりも但馬牛がおいしいと誤解されかねない」として、陣内一博佐賀県農林水産商工本部長らが23日、大阪市の同社を訪れ、佐賀産の牛肉に対する認識を改めるよう同社に申し入れた。

 県によると、船場吉兆の湯木正徳社長は9日の会見で、「但馬牛が足りない時、佐賀牛の品質が遜色(そんしょく)がないと確認して使っていた」と釈明したという。これに対し、佐賀県の古川康知事は22日の定例会見で、佐賀牛は全国統一の基準に沿って肉質等級などで高品質なものだけを選んでいると説明。「佐賀県産の牛肉が但馬牛に遜色ないとか、但馬牛並みというのではなく、正しい認識を持ってもらいたい」と批判していた。

 申入書では「品質に遜色がないということは事実とは異なる。『佐賀牛』に代表される佐賀県産の和牛に関する評価をおとしめかねない」と指摘。陣内本部長らに応対した湯木喜久郎取締役は「佐賀県と佐賀牛のブランドに多大な迷惑をかけた。誠に申し訳ない」と謝罪したという。

http://www.asahi.com/national/update/1123/SEB200711230018.html