2007年11月22日(木) 20時06分
【鈴香被告公判ライブ(13)】なぜか証人の検事に丁寧な弁護人 本筋になかなか入らず(産経新聞)
検察側質問が終了すると、藤井裁判長はいったん休憩を入れることを提案したが、弁護側から「帰りの飛行機に間に合わない」という声が。結局、休憩を挟まず弁護側の質問に突入することに。
弁護側質問は、まず、主任弁護人から始まった。近隣住民や県警の捜査員に対する証人尋問では高圧的と思えるような態度が目立った弁護人だが、なぜか検事が証人になると、「お言葉」「〜しておられる」など、ずいぶん丁寧な言葉遣いに変わっている。
「なぜ、この事件の捜査にかかわったのか」から聞き始め、話は6月4日の鈴香被告の逮捕日に移る。
弁護側「6月4日に任意出頭を求め、家宅捜索している。実家と自宅に入ったと思うが、このときの罪名は?」
証人「記憶にない」
弁護側「殺人と死体遺棄だったと思うが」
証人「それならそうかもしれない」
弁護側「このときの捜索は殺人も含んでいたと?」
証人「そうだ」
弁護側「鈴香被告が殺害したと考えていたのか」
証人「嫌疑の濃淡はあるが、殺人もみていた」
弁護側「それはなぜか」
証人「豪憲君の体についていた髪の毛や、豪憲君の最後の目撃状況を考えると、被告人だろうと」
その後は、当たり前の答えが容易に想像され、その意図が読みにくい質問が続く。
弁護側「6月4日の捜索結果や供述次第では、(死体遺棄容疑だけではなく)殺害容疑でも逮捕することを考えていたのか?」
証人「ケース・バイ・ケースだと思う」
弁護側「任意同行で否認していたが、(自供まで)時間はかかると思ったか?」
証人「何とも…。見通しは立てられない」
弁護側「死体遺棄容疑で逮捕したが、警察と協議はしたのか?」
証人「した」
弁護側「彩香ちゃん事件は、被告の自白がなければ最終起訴は難しいと?」
証人「これから捜査を進めていこうとしていたところだから…」
弁護側「6月4日の弁録で、豪憲君は自宅に倒れていたと。信じられませんよね」