埼玉県警は22日、捜査書類を自宅に26年間放置し、発覚を防ぐため引き継ぎ簿を偽造したとして、公用文書毀棄と有印公文書偽造・同行使容疑で警察署勤務の巡査部長(53)を書類送検した。同様に17年間書類を放置していた別の警察署の巡査部長(53)も書類送検した。
2人が放置した事件は計100件を超え、半数以上が時効になっている。県警は22日付でそれぞれ停職6カ月の懲戒処分とし、2人とも依願退職した。
県警監察官室によると、引き継ぎ簿を偽造した巡査部長は、1977年から2003年にかけて、越谷署地域課などで扱った66の事件の被害届や実況見分調書を自宅に持ち帰り放置。上司に発覚しないよう引き継ぎ簿を偽造した疑い。「書類を作るのが苦手だった」と話しているという。
別の巡査部長は1986年から2003年まで、蕨署刑事課などで扱った38事件分を自宅に放置した疑い。