大分県日田市中津江村の観光施設「地底博物館・鯛生(たいお)金山」で昨年2月、純金製の「黄金鯛」(約6000万円相当)などが盗まれた事件があり、大分県警は21日、岐阜県高山市の金塊強奪事件で逮捕、起訴された韓国籍の無職呉吉身被告(41)を窃盗容疑で再逮捕した。大分県警は共犯の有無も追及する。
調べによると、呉被告は昨年2月12日夕から13日朝にかけて、館内にある「坑道」入り口の南京錠をバールで壊して侵入。ボルトで固定された黄金鯛の雄雌2体のうち雄の1体(体長約70センチ、重さ約30キロ)と、売店の貴金属コーナーにあったネックレスなど百数十点(約700万円相当)を盗んだ疑い。呉被告は「そんな事件は知らない」と否認しているという。
県警は、侵入に使ったとみられるバール3本を押収し、福岡県久留米市の量販店で事件前日に購入されたことを確認。店の防犯カメラに映っていた男が呉被告とよく似ていたという。
呉被告は今年3月18日、高山市の観光施設に併設された「大橋コレクション館」から重さ約100キロの金塊(約2億7000万円相当)を強奪したとして強盗傷害容疑で逮捕された。