検察官が告訴取り下げ書を捏造(ねつぞう)した事件で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は20日、虚偽公文書作成などの罪に問われた元東京地検検事斎藤諭(さとる)被告(40)に懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。
登石裁判長は、斎藤元検事が異動前に未決裁の事件を処理しなければならないと思い詰めて虚偽の告訴取り下げ書を作り、不起訴処分にしたと認定。「告訴人が問い合わせなければ事件は適正な処理がなされないまま放置されかねなかった」と指摘した。そのうえで「犯行時の精神状態が相当不安定だった」などと執行猶予を付けた理由を述べた。
http://www.asahi.com/national/update/1120/TKY200711200359.html