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2007年11月19日(月) 21時58分

三井住友、損失870億円 サブプライム響く 9月決算朝日新聞

 三井住友フィナンシャルグループ(FG)は19日発表した今年9月中間連結決算で、米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン関連の損失として、約320億円を計上した。今年度下期も550億円の損失計上を予定。08年3月期での関連損失は計約870億円にのぼる見通しだ。

 07年度上期にサブプライム関連の証券化商品約3500億円を売却し、証券化商品の残高は9月末時点で約950億円。売却損が約40億円出たほか、今年9月末の保有額について時価が額面の5割を下回ったものを対象に約170億円を減損処理。さらに関連融資約250億円に対し、貸し倒れ引当金を約110億円積んだ。

 記者会見した北山禎介社長は「9月末以降も、証券化商品に対し格付け会社が大量に格下げを進めている」と述べた。

 9月中間期の当期利益は前年同期比30.0%減の1705億円。サブプライム関連のほか、ダイエーから7月に取得したオーエムシー(OMC)カード株の価格下落で約440億円の減損処理をしたのが響いた。傘下の三井住友銀行の本業の稼ぎを示す業務純益は、債券の売却益が増えたことなどで同25.4%増の3909億円だった。

 FGの08年3月期の当期利益は前年同期より29.1%増の5700億円を見込む。

http://www.asahi.com/business/update/1119/TKY200711190328.html