2007年11月18日(日) 10時00分
参考人質疑 山田洋行社長あらゆる疑惑に「知らぬ」の一点張り(日刊ゲンダイ)
防衛商社「山田洋行」の米津佳彦社長(60)の参考人招致は、完全な肩透かしに終わった。
業務上横領容疑などで逮捕された同社元専務の宮崎元伸(69)と守屋武昌前防衛次官(63)の癒着、防衛省の装備品納入をめぐる水増し請求の経緯、防衛省職員や政治家に対する接待や贈答品についてただされたものの、「存じ上げてない」を連発したのだ。
米津社長は、宮崎の守屋前次官へのゴルフ接待について、「1998年4月から2006年3月までの8年間で300回以上、1組の使用金額の合計は1500万円以上」と説明した。過去6年間に限っても、200回以上で1000万円以上が使われたというからベラボーだ。
守屋前次官は衆院での証人喚問で「1回1万円を支払った」と証言していたが、米津社長は「費用は後日、ゴルフ場からの請求書に基づいて会社が払っていた」とし、1万円の現金については「経理データを調べたが、入金処理は一切されていない」と明かした。これが本当なら、1万円を支払ったというのがウソか、宮崎元専務がこっそりポケットに入れていたか、どちらかになる。
もっとも、このほかの疑惑については、「当時は大阪支店長だった」「営業部門の人間が退職した」などとして、「関知していない」を繰り返した。同社の装備品納入の水増し請求問題は「資料がなく、調査できない」で押し通し、不正経理についても「まったく存じ上げない」を連発。防衛省の天下りOBの受け入れは「宮崎元専務と人事部門が担当していた」とし、職員らへの贈答品工作についても「相手を選ぶのは営業部門」と明確な答えを避けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071118-00000009-gen-ent