2007年11月18日(日) 23時13分
大阪市長選 平松氏当選 初の民間出身市長(産経新聞)
大阪市長選が18日、投開票され、民主、国民新が推薦した元毎日放送アナウンサー、平松邦夫氏(59)が、現職の関淳一氏(72)=自民、公明推薦▽元共産市議団長、姫野浄氏(72)=共産推薦▽元大阪市立大教授、橋爪紳也氏(46)ら新人4人を破り初当選した。福田政権発足後、初の大型選挙だったが、連立与党の自公推薦候補が敗れる結果となった。平松氏は市長が公選になって以来初めての民間出身の市長。
市長選の争点は市職員厚遇問題を発端に関氏が進めてきた市政改革の是非や、財政再建のあり方など。平松氏は選挙中から「民間の視点で改革を見直す」と訴えており、今後、現在続けられている財政再建のために、職員数削減をめざして続けられてきた原則職員採用凍結の見直しなどが進められることになる。
しかし、市の財政難は深刻で、二次破綻が懸念される市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)の最終処理など課題は山積しており、少数与党で行政経験のない平松氏の手腕が注目される。
平松氏は、選挙期間中、民間出身であることを訴えた。元民放アナウンサーという知名度に加え、労組などの組織力に支えられ、終始、有利に進めた。関氏は「改革続行」を訴えたが、告示直前まで自公の推薦が決まらないなど出遅れが響いたうえ、72歳という高齢がネックになった。
姫野氏は共産党の支持層以外に支持を広げられず、政党の推薦が得られず、「手作り選挙」でいどんだ橋爪氏は“風”を起こせなかった。
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