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2007年11月17日(土) 15時00分

07大阪市長選:あす注目の審判 激戦の選挙運動通じ、主な4候補の手応えは /大阪毎日新聞

 大阪市長選は18日投票、即日開票される。立候補しているのは、▽元市立大教授、橋爪紳也氏(46)▽元アナウンサー、平松邦夫氏(59)=民主・国民新推薦▽現職の関淳一氏(72)=自民・公明推薦▽元市議、姫野浄氏(72)=共産推薦▽派遣会社員、藤井永悟氏(31)の5人。街頭などで選挙運動を繰り広げてきた4候補の陣営に、手応えを聞いた。【井上直樹、久木田照子、大場弘行】
 ◇橋爪紳也陣営 竹村徹・事務所事務局長
 インターネットのホームページを活用した幅広い情報発信を目指し、マニフェスト(選挙公約)のダウンロード数は約4万8000件に上った。候補者や推薦人が語る映像も配信し、市政に懸ける思いを伝えられた。政策などについて、他候補との違いを書き込んだビラも配り、丁寧に読んでもらえている。市民と街の未来を考える姿勢に共感が広がっている。
 ◇平松邦夫陣営 森本実・総合選対本部事務総長代行
 出馬表明が出遅れたが、街頭に立てば立つほど好感度が上がっている。最終盤はガラス張りの選挙カーで市内をくまなく回り、できる限り多くの人に姿を見せたい。民主党の小沢一郎代表の辞任騒ぎもすぐに沈静化し、ほとんど影響はない。民主議員や連合大阪などもフル回転し、現職と横一線に並んだという感触だ。浮動票の行方が勝敗を決めるだろう。
 ◇関淳一陣営 武智虎義・選対事務局長
 今回の選挙は思いもよらない対決的な選挙で、かつてない激しいものになった。動きとしては出遅れたが、われわれは市政改革をやり遂げる不退転の戦いと位置づけ、自民、公明両党の熱心な選挙協力もあって後半は納得のいく戦いを進められたと思う。市民も改革が必要だという主張を徐々に理解してきてくれており、最後まで必死の訴えを続けたい。
 ◇姫野浄陣営 福井朗・「大阪市をよくする会」事務局長
 6月の出馬表明以降、本人や支持者が有権者と対話する「100万人作戦」を展開してきた。選挙戦でも市内全域の街角で繰り返し演説をしており、今回初めて行ったミナミのアメリカ村では、予想以上の数の若者が足を止めてくれた。大型開発や同和対策事業などを見直し、税金の無駄遣いを省くとの主張を直接伝えることで、支援の輪が確実に広がっている。
 ◇御堂筋で投票啓発パレード
 大阪市長選の投票を呼びかけるため、市選管は16日、市役所周辺の御堂筋で啓発パレードを催した。大学生がチアリーディングや吹奏楽の演奏を披露して練り歩き、投票日をPRした。
 冒頭、新有権者代表でいずれも20歳の安永久志さんと荒元美穂さんが「社会参加への第一歩を踏み出す機会。選挙の意義や重要性を考え、投票所に行きたい」と誓った。【久木田照子】
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 ◇立候補者(届け出順)
橋爪紳也(はしづめ・しんや) 46 無新
 [元]大阪市立大都市研究プラザ教授[歴]京都精華大人文学部助教授▽大阪市立大大学院文学研究科助教授▽雑誌「大阪人」編集委員▽法善寺横丁復興委員会専門委員▽阪大院
平松邦夫(ひらまつ・くにお) 59 無新
 [元]アナウンサー[歴]毎日放送北米支局長・ソフト企画局チーフプロデューサー・役員室長▽同大=[民][国]
関淳一(せき・じゅんいち) 72 無現(2)
 市長▽医師[歴]大阪市立大医学部助手・講師▽市立桃山市民病院副院長▽市立桃山看護専門学校長▽市環境保健局首席医務監・環境保健局長・助役▽大阪市立大=[自][公]
姫野浄(ひめの・きよし) 72 無新
 [元]市議[歴]松下電器産業社員▽松下電器産業労組十三支部書記長▽市議会民生保健委員長・環境対策特別委員長▽共産党市会議員団長・府委員▽大分工業高=[共]
藤井永悟(ふじい・えいご) 31 無新
 派遣会社社員[歴]情報機器メーカー社員▽大分大
 (本人の希望で写真は掲載しません)

11月17日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071117-00000182-mailo-l27