2007年11月15日(木) 11時27分
2007ユニバーサル技能五輪国際大会、開幕(ツカサネット新聞)
「ユニバーサル技能五輪」をご存知だろうか? 11月14日より1週間の日程で、静岡県で2007年国際大会が開催される。今年の大会は、「第39回技能五輪国際大会」と「第7回国際アビリンピック」の併催。
技能五輪とは、2年に一度、世界各国22才以下の青年技能者が一堂に会し、国際大会の場で技能を競うもの。選手・大会役員等を含め約2,800人が参加。アビリンピックとは、障害者が上記同様技能を競うもの。およそ4年に一度の開催、約1,100名が参加。競技内容は分野で分かれており、各々のスキルを競うもの。電子機器組立て、タイル張り、機械製図CAD、車体塗装、ビューティセラピー、フラワー装飾、レストランサービス、洋菓子製造、洋裁、グラフィックデザイン、情報ネットワーク施工、ウェブデザインなど。
公式サイトは開設されているが、残念なことにテレビ放送などはないようだ。静岡に行かずとも、リアルに職人技を見ることができればおもしろいと思うのだが。
障害者のスポーツもこのような技能の競技も、開催はされていても、マイナーからなかなか抜け出せない。パラリンピックについては、某テレビ局が数年前、少し力を入れて放送していた時期はあったが、それっきり、という印象だ。送受側ともに、放送してやっているとか、感動しようと思いながら見てあげている、というような雰囲気がじわじわにじみ出ていて、見ていても何となくむずむずする居心地の悪さを感じたものだった。
「障害」。まさに、この言葉と意味に壁がある。筆者の三番目の子どもは障害がある。この子が生まれる前は片側だったが、今ではどちらの側の感覚も持つ立場になった。両方を行き来すると、この壁の高さ厚さが結構厄介なことを実感する。この壁、「かわいそう」という感覚が、一番ネックになっていると思う。かわいそう、ではないのに。誰でもどんなであっても、それぞれだから。
この大会では、健常者、障害者(という呼び名もどうにかしたい)ともに、スキルを競うもの。身体能力を競うオリンピック・パラリンピックとは趣が異なり、より誰もが、こんな厄介な壁をあまり意識せずに見ることができる、名前の通り、「ユニバーサル」だと思う。
2007年ユニバーサル技能五輪国際大会
(記者:チカラハハ)
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