2007年11月15日(木) 10時02分
秋のぜん息、あなたはどう対処する?(ツカサネット新聞)
もうすぐ約1か月になる。
これは自分の姉が風邪をこじらせ、咳が止まらなくなってから経過した月日である。何が原因でこうなったのかは分からないが、その咳き込み方は尋常ではなく、特に夜中の症状はひどいものがある。自分が深い睡眠に入ろうとしたまさにその時から、魔の咳き込みタイムが始まる。仕事の関係で世間一般の方と生活時間が異なるため、ただでさえ睡眠時間が少ない日常。「姉よ、貴重な睡眠時間を奪ってくれてありがとう」と、軽く皮肉めいた言葉を投げかけながら眠れずに苦しむ日々が続く。
おそらく姉は風邪を通り越して、ぜん息にかかったのだと思われる。ここで、自分にはあまり縁のなかったぜん息について少し調べてみた。1年で最もぜん息を起こしやすい季節、それは秋だという。9月半ばから11月にかけてがまさにそのピークなのだそうだ。
原因としては大気汚染、ハウスダスト、花粉、疲れやストレスなど、色々と挙げられる。そのなかでも主な原因・誘因理由は気温や天候の変化であると言われている。明け方の冷え込みが厳しかったり、台風がきたり、気温の変化が大きいこの季節は気管支ぜん息を起こす人が多いという。
秋は朝と昼の気温がさほど変わらず横バイの日や、逆に昼間の気温の方が低いケースが多くみられる。人の体温はこういった変化に慣れていないため、体が対応できずに調整力が低下する。それらが原因で風邪を引き起こし、気道の粘膜を過敏にしてぜん息を悪化させる。また、呼吸機能は夜から明け方にかけて低下するため、夜中に咳き込むことが多いらしい。
では、事前に防ぐにはどうすればいいのか。
・気温の変化を想定して、服装にも臨機応変に対応できるようにする。
・日頃から気象情報をマメにチェックし、保温を心がける。
・秋冬の空は大気物質がたまりやすく、空気が汚れているので、空気清浄機を使用したり、マスクを着用する。
・ハウスダストや空気中の粉塵なども多いので、掃除を丁寧に行う。
こういった対応策が挙げられる。
ぜん息による死亡も少なくない昨今、日頃からの注意が必要だ。特に風邪はぜん息を悪化させる最大の原因なので、手洗いやうがいを徹底し、疲れをためないようにしよう。
さて、病院にも行かず、会社でも咳を撒き散らしていた姉。人から薦められて飲んだ漢方薬の効果があらわれたのか、その症状は快方にある。しかし、新たな問題が勃発する。母親が同様の症状に見舞われてしまったのである。一緒には住んでいないのだが、たまに家に遊びに来る母。姉から悪い何かを受け継いでしまったらしい。こうなったら残るは自分。明日はわが身か? 嫌な予感は的中する?!
(記者:水村なの)
■風邪関連記事
なぜ他人に咳をかける?
■関連記事
水村なの記者の書いた他の記事
「生活・心と体」カテゴリー関連記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071115-00000004-tsuka-soci