2007年11月14日(水) 09時55分
前向き積極的の落とし穴(ツカサネット新聞)
『前向き積極的な生き方って素敵ですね。』
ところが時々そのようなプラス思考が鼻についたり押しつけがましく感じたりする人に出会うことがあります。
ちょうど香水の香りがする人と香水臭い人の違いのようなものでしょうか。
肯定的なはずのプラス思考であったとしても「もっと前向きじゃないとダメ」と言われることがあります。
「ダメ」とは否定的な言葉ですよね。ですから言われた方はプラスのエネルギーを貰ったような気持ちになりにくいようです。そのことについて少し考えて見ました。
「・・・でないとダメ」と励ましたりアドバイスをする人には、心の余裕が無いように思えませんか。
相手の失敗や弱さを受け容れる、その余裕のことです。私にも経験があるのですが落ち込んだときや悲しい時には、まず、自分の気持ちを受け止めてもらいたいと思っています。
教えられたいのではなくまずは解って欲しい、理解して欲しい・・・そんな思いです。
そのような気持ちが満たされることによってはじめて私たちは立ち直って再び前向きに進んでいこうという心のエネルギーが湧いて来るのではないでしょうか。
転んで膝小僧を擦りむいた時に、いきなり引っ張り起こして「さあ走りなさい」と言われたらまるで転んだことを叱られているような気がするでしょう。だから誰もそんなこはしないと思うのですが、心の世界ではどうでしょうか。
前向き、前向き、と一所懸命頑張っている時こそ、他人のマイナス感情を受け容れる余裕を失っていないか、自分自身を振り返ってみたいものです。
(記者:ラケル)
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