奈良県河合町の大輪田(おおわだ)土地改良区(勝間敏雄理事長)の預貯金約1千万円を着服したとして、県警捜査2課と西和署は14日、同県三郷町立野南1丁目、同改良区の元会計担当理事堀内宏容疑者(60)=別件の業務上横領罪で公判中=を業務上横領の疑いで逮捕した。堀内容疑者は「株の損失を埋めるために使った」などと容疑を認めているという。
調べでは、堀内容疑者は改良区の会計担当理事をしていた02年4月20日ごろ、2度にわたり改良区の通帳と印鑑を使って、改良区の預貯金計約1千万円を自分の口座へ移すなどして横領した疑い。この他にも02年5月から06年6月にかけて計約40回、金が引き出されているといい、堀内容疑者が着服した金額は総額で1億円を超えるとみられる。