職員を雇ったように装い、その給与として約770万円を着服したとして、神戸地検特別刑事部は13日、兵庫県佐用町の介護老人保健施設「ハイム・ゾンネ」元事務長、平岡秀生容疑者(59)=同県宍粟(しそう)市山崎町=ら3人を業務上横領容疑で逮捕した。着服した金は介護報酬の水増し請求で得ていたとみられ、同部は総額5億円以上にのぼるとみている。
ほかに逮捕されたのは、平岡容疑者の弟で、同施設を運営する社会福祉法人「平成福祉会」元理事の平岡茂信容疑者(55)=同=と、同法人元評議員の中谷英幸容疑者(58)=同県姫路市香寺町。調べでは、3人は03年5月〜06年12月、架空職員3人の給与計770万円を法人側から引き出し、着服した疑い。
平成福祉会によると、3人にはこのほか、89〜07年に、介護報酬を自治体に水増し請求し、計約5億1000万円を着服した疑いがあるという。
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