2007年11月13日(火) 12時08分
【デジタル歳時記】カツラ(桂)(ツカサネット新聞)
多摩丘陵の一角に横たわる神奈川県立東高根森林公園では、カツラの樹が黄葉し始めました。
落葉を手にとって嗅ぐと甘い香りがあります。古代にはこれを「香出(かづ)」と呼んだことから、後にカツラと呼ぶようになったといわれます。葉を乾燥させて抹香を作ります。別名、コウノキ(香の木)と呼びます。なぜ落葉が匂うのかは分っていないそうです。花粉の化石が白亜紀の地層から発見され、人類が出現する前から地球上に生存していたことが判っています。
栗の木と同じように、切った後の切り株から芽を出して成木になります。里山では15年から20年サイクルで薪にしたり、建築材や家具材、鎌倉彫などの彫刻材として利用されてきました。
カツラ科カツラ属の落葉広葉樹です。雌雄異株。
(撮影:2007年11月7日、神奈川県立東高根森林公園で)
神奈川県立東高根森林公園
(記者:矢山 禎昭)
■写真
写真撮影:矢山 禎昭記者
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