2007年11月13日(火) 17時53分
「Xbox360」が「PS3」抜いた 有力ソフト離れが響く(J-CASTニュース)
マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox360」が、国内の週間売り上げ台数でソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「PS3」を抜いたことがわかった。ゲームファンの中には、「Xbox360はPS3より値段が安く、ソフトも充実しそうなので、この流れは変わらないのでは」といった声も出ている。
■「PS3に比べ、ゲームタイトル数が相当揃っている」
デジタルエンタテインメントビジネスのシンクタンク会社・メディアクリエイトの調査によると、2007年10月29日〜11月4日の家庭用ゲーム機売り上げで、「PS3」が1万7434台に対し、「Xbox360」は1万7673台だった。メディアクリエイトによれば「Xbox360」が「PS3」を上回るのは05年10月発売以来初。ゲーム機「Xbox」シリーズは北米など海外では健闘していたが、日本国内ではSCE、任天堂が圧倒的強さで、また、日本のユーザー受けする有力ソフトが集まらないなどの理由から、将来に渡って普及するのは難しいとされてきた。
マイクロソフトは「Xbox360」を07年11月1日に約5000円値下げし3万4800円に改定。ハードディスクを搭載していない「Xbox 360コアシステム」も2000円値下げし、27800円にした。そのため、多くのメディアは「値下げ効果が出た」との論評がもっぱらだが、それだけではないようだ。
マイクロソフト広報はJ-CASTニュースに対し、
「PS3に比べ、ゲームタイトル数が相当数揃っていますし、ゲームメーカーさんに強力なソフトを次々とリリース頂いております。ハードの値段も手頃で、『遊びたい』と思ったときに『Xbox360にしよう』となってきているのだと思います」
と説明した。
結局、ゲーム機が売れるかどうかは、ユーザーの遊びたいソフト数で決まってくるが、「PS3」が前機の「PS2」に比べ不振に喘いでいるのは、ソフトが未だに充実していないからだ。そればかりか、「PS」で人気だったシリーズが他社のゲーム機へ乗り換える例が起こっている。