大阪大学(大阪府吹田市)は12日、男性教授(53)が実験用具の納入業者に架空の取引伝票を作成させる手口で、約1100万円を業者側に不正にプールさせていた、と発表した。私的流用は確認していないという。大学側は教授の所属学部を公表していない。
大学側の調査によると、教授は01年度から04年度までの間、実験用具を扱う大阪市内の業者に架空伝票の作成を依頼。その伝票を元に、27回にわたって大学側から計約1147万円を業者に支出させた。研究室が獲得した予算のうち、使い切れなかった分を翌年度以降に持ち越すための手段だったとみられる。業者がプールした金は全額、教授の研究室が使う実験器具などの購入費に充てられていたという。
05年10月の経理調査で発覚した。同大学は教授に全額を返還させ、年内にも懲戒処分する方針。
http://www.asahi.com/national/update/1113/OSK200711120085.html