2007年11月12日(月) 10時00分
本気か、ブラフか、福田首相が流す「年内解散」説(日刊ゲンダイ)
7日、官邸の大会議室で福田首相と自民党1回生議員の昼食会があった。参加した議員は40人余り。カレーライスを食べながらの懇談会だったが、そこでの首相のひと言が話題になっている。
「今年、もうひとつ、ビッグイベントがありますよ」と語ったというのだ。大連立騒動のあとのビッグイベントといえば、総選挙しかない。「すわ、解散か」と、出席者はザワザワ。しかも、その後にわざわざ出席議員とツーショット写真まで撮ったというのだ。
「普通に考えれば、年内に解散があるから準備を怠りなくということでしょう。小沢民主党の混乱に乗じて国会を大幅延長した総理は、新テロ特措法が参院で否決されたら、衆院で再議決する方針。その場合、野党が問責決議を可決する公算が大で、そうなったら解散も辞さずというサインを送ったわけです。もちろん一方では、民主党へのブラフで、あえて公言したのかもしれない。解散をチラつかせて民主党を揺さぶり、問責決議を封じたいのです」(政界関係者)
この昼食会とは別に、首相は周辺にも「年内にもう一回、サプライズをやろうかな」と漏らしているという。慎重な福田にしては珍しいことだ。
ある与党議員が言う。
「総理はだいぶ迷っている。公明党が望むように来秋以降に解散を先送りするのが賢明だが、それまで法案が一本も通らないねじれ国会を続けていく自信がない。かといって、積極的に解散を仕掛ける成算もない。なんとなく解散をチラつかせて、それで野党が折れてくれれば儲けものだし、議員が勝手に走り出せば、解散の踏ん切りもつく、と考えているのではないか」
大連立が失敗したことで、福田首相はかなり投げやりになっている。プッツンする日が近い……。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071112-00000013-gen-ent