2007年11月11日(日) 13時28分
女性たちよ、CanCamに騙されるな!(ツカサネット新聞)
藤原紀香や米倉涼子、伊東美咲など多数の女優を輩出し、現在でも蝦原友里(えびちゃん)や山田優が絶大な人気を誇っている女性のバイブル・CanCam。もうこの雑誌の名前を知らない人は居ないだろう。月末に本屋を覗いて見れば、他の雑誌の二倍のスペースを使ってCanCamが平積みされている。
いつもは別の雑誌を購入している私だが、今月はクリスマスコフレの特集が組まれていたのでCanCamを購入してみた。パラパラと捲ってみると、えびちゃんが可愛らしいコートやワンピースを着て笑っている。なるほど、これは売れるだろうなと素直に思った。
しかし、雑誌の後ろのページにたどり着いたとき「ん?」と手が止まった。
「モテ子の習慣VSブス子の習慣徹底分析」という特集である。見ただけで馬鹿馬鹿しいと思うこの企画だが、内容を読んでもっと吃驚した。こんな馬鹿なことを特集にする編集者がいるとは!
簡単に内容を述べてみるとこうである。
「ランチは同僚と話題のお店へ行くのがモテ子」「牛丼屋で一人でカウンター食いするのがブス子」「仕事中は集中してデキル女がモテ子」「仕事をサボりつつ同僚とおしゃべりするのがブス子」「アフター5は週一で習い事をするのがモテ子」「ブス子は忙しいことをアピールしながら残業!」「男に多少無理をさせるプレゼントをもらうのがモテ子」「もらった瞬間に笑う、もしくは怒るしかないプレゼントをもらうのがブス子」
…もう笑うしかないが、更にCanCamは続けている。
「モテ子の電車の中での過ごし方は、メールを打つ、ちょっと居眠り、ipodで音楽鑑賞、読みかけの小説を読んでいる」「モテ子の学生時代の部活はテニス部、バドミントン部、バスケットボール部」
……天下のCanCamが、7ページも取ってこの様な特集を組んでいるなんて!まるっきり私見だがこの記事に反論させていただく。まあ、「仕事中は集中してデキル女がモテ子」「仕事をサボりつつ同僚とおしゃべりするのがブス子」はそうかもしれないと思う。モテ子とかブス子だとかいう問題ではないと思うが…。
だが(大抵)たった一時間しかない休憩時間に、話題のランチや何かに行くなんて馬鹿みたいだ。一日ならともかく毎日なら、それは暇人としか言い様がない。あんたたち、そんなに暇なの? と私だったら思う。それから「アフター5は週一で習い事をするのがモテ子」という記事には余白に「習い事をしている男子に女性は弱い」と書いてあるが、そんなことを言っている男性に会ったことがない。習い事ってそんなに注目される項目だろうか。一体習い事の何に惹かれるのか、男性に聞いてみたい。
極めつけは、
「男に多少無理をさせるプレゼントをもらうのがモテ子」
「もらった瞬間に笑う、もしくは怒るしかないプレゼントをもらうのがブス子」
である。
男に多少無理をさせるプレゼントって何だ? ブランドバックか何かだろうか。そんなの、男を頼っていないで自分で買えよ、と同じ女の私は思う。むしろ、そんなものを男に交わせるのは格好悪いと思う。それに、ねだるとしても人に無理をさせるような金額を出させないのが思いやりではないのか? 声を大にして言いたいが、プレゼント自体が好意なのだから何を貰っても「もらった瞬間に笑う」「怒るしかない」なんてことはありえない。そんなことをするならその人に常識がないのである。
言い換えると、「男に欲しいものを買わせるしたたかな女がモテ子」ということだろうか。男はこんな女性が本当に好きなのか?
あとは突っ込むのも馬鹿らしいが、電車の中でメールを打つのはマナー違反である。ありえない行為である。マナー違反をするのがモテ子の秘訣!? ipodで音楽鑑賞なんて大学生がやるようなことがモテ子になる理由だなんて全く思えない。一歩間違えば音が漏れて周囲に大迷惑ではないか。更に電車で居眠りをすることほどみっともないことはないと、私は大学のときに習っていたマナー講座で教えられた。確かに、口を開けて眠っていたり足を開いていたりしたら格好悪いことこの上ない。
女性の皆様に言いたい。こんな女性が本当にモテると思うな。人気のある雑誌がいつも正しいとは限らないのである。
(記者:西村 響)
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