2007年11月11日(日) 10時00分
ビデ倫 警察に「怨嗟」の声(日刊ゲンダイ)
アダルトビデオの“モザイク騒動”がくすぶっている。「男女の性交が確認できる」として、AVの自主審査機関「日本ビデオ倫理協会」(ビデ倫)に警視庁がガサ入れしたのは今年8月。以来、捜査の進展はプッツリで、関係者には「どうなってるの?」と困惑が広がっている。
「とくにビデ倫サイドは悲鳴を上げています。警察が連日のように関係者の事情聴取を続けている上、家宅捜索でパソコンなど一切合切が押収されている。ロクに仕事もできない状態で、自腹でノートパソコンを買って作業している職員もいるようです」(捜査事情通)
ビデ倫関係者が怨嗟(えんさ)の声を上げているのは業務に支障が出ているからだけではない。これまでビデ倫は「事務局長」なるポストを設け、警察OBの天下りを受け入れてきた。そのためか、今回のガサ入れを食うまで、ビデ倫は一度もおとがめナシだった。
「ビデ倫事務局には複数の警察OBが天下っていますが、なかでも事務局長にはキャリア組が就くのが慣例になっています。ほかの天下り団体の例にもれず、待遇は悪くない。4月に前任者の警察OBが辞めたため、ビデ倫は次に天下ってくるOBのためにポストをあけて待っていたようです。そのさなかに突然の強制捜査だから、関係者は泡を食っています」(前出の事情通)
ガサ入れとの因果関係はハッキリしないが、アダルトビデオ業界の混乱は当分続きそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071111-00000010-gen-ent