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2007年11月10日(土) 10時01分

駄々っ子同然の小沢一郎はこれからどう動くか日刊ゲンダイ

 代表に舞い戻ることになった小沢一郎だが、性格からいって、改悛(かいしゅん)したり反省するタイプではない。いつまた“病気”が出るか分からない。
 自民党との大連立が失敗に終わった今、照準は衆院選後に合わせたという。
「小沢の最終目標は政権を握ること。65歳という年齢を考えると、残された時間は少ないから、遠回りはできない。与党との大連立は民主党内の抵抗で無理と分かった。となれば当面は衆院選での与野党逆転を目指すことになります。しかし、本人が語ったように、野党でいきなり過半数を握るのは難しい。そこで、衆院選後に小沢は勝負に出るのでしょう。大連立でなく、小連立です。20人近くの参院議員を率いて離党し、自民党と組むシナリオです」(政界関係者)
 今回の福田・小沢トップ会談と大連立協議は、読売グループの渡辺恒雄会長が“黒幕”といわれる。だが、渡辺会長の持論は「1回、総選挙をやった後で」というものだったとされる。
 焦りか、こらえ性がないのか、小沢は総選挙まで我慢できず、大連立に走ってしまい、失敗した。勝手に期待していた大マスコミの“支援”もなかった。
「小沢のいきなりの大連立構想は、総選挙が控えているのに、“敵前逃亡だ”ということで袋叩きにあっている。小沢もそれに気付いた。それに総選挙後の連立なら、今度みたいに大マスコミのバッシングもなくなると考えていて不思議ではありません」(前出の政界関係者)
 小沢の頭の中は、「連立」の2文字で占められてしまっているようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000010-gen-ent