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2007年11月10日(土) 10時01分

ATM手数料フリーどこまで広がるか日刊ゲンダイ

 4番手が動いた。
 りそなホールディングスが大手行で初めて、ATMの「時間外手数料」を撤廃する。ATM無料化は今月19日にスタート。
 りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行のいずれかに預金口座を持っていれば、口座残高などに関係なく、ATMでの入金や出金の際にかかる時間外手数料(従来は105円)が無料になる。ちなみに年末年始も無料。
「支店ごとに営業時間やATM稼働時間がバラバラで、一様に“時間外”とはいえなくなってきたため、時間外という概念そのものを撤廃しました」(りそな関係者)
 この低金利では数回のATM手数料で1年分の利息が吹っ飛んでしまうのだから預金者にとってはありがたい。りそなが先陣を切ったATM無料化はどこまで広がるか。
 メガ各行の言い分はこうだ。
 みずほ銀行は23時以降の手数料が210円と高いが、「みずほマイレージクラブに加入すれば時間外手数料がかからない」。
「毎月25、26日は無料。10月から預金残高10万円以上の方も平日の時間外手数料が無料になります」(三井住友銀行)
「平日昼間の提携コンビニATMが無料。同行間の振込手数料もタダにしニーズの大きなところからサービスを改善。利用状況による優遇もある」(三菱東京UFJ銀行)
 法人税免除という税務上の優遇もあり、軒並み空前の好決算を記録している銀行。メガバンクはもっともっと利益を預金者に還元すべきだろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000016-gen-ent