2007年11月10日(土) 12時01分
マブチモーター会長宅放火殺人:「意思固く、決断尊重」弁護人が死刑囚の意向 /千葉(毎日新聞)
◇小田島死刑囚
「被告の意思の固さが確認できた。決断を尊重し、これ以上争うのをやめます」
松戸市で02年8月から11月にかけ、マブチモーター社長(現会長)、馬渕隆一さん(75)方が放火されるなどした3件の強盗殺人事件で、強盗殺人などの罪に問われ、1審で死刑判決を受けた住所不定、無職、小田島鉄男死刑囚(64)の控訴取り下げが認められたことを受け、弁護人は9日、毎日新聞の取材にこう答えた。
弁護人によると、死刑囚の控訴取り下げを知ったのは、書面提出翌日の2日。送付されてきた手紙で、伝えられたという。その直後に東京拘置所に出向き、接見を申し込んだが、面会することができず、職員を通じて「代わりに手紙を書く」という回答があったという。
その後、手紙のやり取りを複数回行い、弁護人は「既に控訴趣意書を東京高裁に提出しており、私に迷惑が掛かることはない」と、翻意を促した。しかし、小田島死刑囚は「私なりに十分考えた結果で、意思は固いです」と記した手紙を、繰り返し送ってきたという。【寺田剛】
11月10日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000127-mailo-l12