2007年11月10日(土) 16時01分
会計検査院:決算報告 由布院ワイナリー、経営者協…不適正会計5件指摘 /大分(毎日新聞)
会計検査院が9日発表した06年度決算検査報告で、先月発覚した「大分園芸花市場」を巡る事業費水増し補助金不正受給問題のほか、由布院ワイナリー(由布市湯布院町、吉岩雄夫社長)の不適正な会計経理による過大受給など、県内では5件計約2879万円が過大な交付だと指摘された。
民間会社の由布院ワイナリーはブドウ加工工場の建設や機械の整備などに伴い、00、01の両年度に計約1億9031万円の補助を受けた。その後、還付された消費税のうち補助金に係る約906万円を返還しなかった。由布市が既に全額を立て替え、返還している。
大分園芸花市場は04年3月に導入した情報電光表示システムを巡り、「市場施設高度化プロジェクト推進協議会」が実際の事業費の約2倍となる約1億307万円を申請、約1870万円を多く受け取っていた。県は2日までに補助金全額約3435万円を国に返納。先月18日、同協議会長を補助金適正化法違反で県警に告発した。
一方、大分労働局の委託事業に関連し、県総合雇用推進協会▽県労働基準協会▽県経営者協会の3団体が、事務所の借料や旅費など委託費を適正な額よりも多く算出し、合計約102万円を過大に受け取っていた。【金秀蓮】
11月10日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000216-mailo-l44