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2007年11月09日(金) 14時00分

名張市立小の個人情報流出:県教委、男性教諭を戒告処分 データ再三持ち帰る /三重毎日新聞

 名張市立百合が丘、桔梗が丘東の両小学校の児童の個人情報が外部に流出した問題で、県教委は8日、現在、同市立つつじが丘小学校に勤める男性教諭(36)を戒告処分にした。【金森崇之】
 県教委によると、男性は今年2月下旬ごろ、当時勤務していた百合が丘小の職員室で、児童約60人の個人情報が入ったメモリースティックを紛失、そのことを校長に報告していなかった。教諭はそれまで、校長の許可なくスティックを自宅に持ち帰る行為を繰り返しており、同じく教師を務める妻が勤務する桔梗が丘東小の児童約40人の個人情報もこのスティックに保存されていた。男性教諭は、05年に無断で百合が丘小の合鍵を作り、それを紛失した際にも校長に報告せず、同市教委から訓告処分を受けていた。
 問題は今年5月、「個人情報を含むスティックがコンビニエンスストアに捨てられていた」と、児童の個人情報が記録されたCD—Rが、毎日新聞など同市内の報道機関に匿名で郵送されてきて発覚。CD—Rには児童の名簿や成績の他、教諭の個人的な旅行のデータなども入っていた。
 ◇市教委「襟を正したい」
 この問題を巡って、市教委は5月9日、県教委に報告し、同11日には保護者への説明会を行った。合わせて個人情報の原則校外持ち出し禁止や、個人情報の入った記録媒体の金庫保管の徹底などの対策を指示。また、教諭が病気を理由に長期休暇を取ったため、職場復帰後の9月に改めて聞き取り調査を行い、同28日、県教委に教諭の規律違反報告書を提出した。
 紛失したスティックが校外で発見された経緯については依然不明。
 今回の処分について同市の上島和久教育長は、「市としても厳粛に受け止め、襟を正したい。教諭も信頼回復に全力を挙げるよう励んでもらいたい」と話している。
 同市では昨年3月、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介して、市立名張小学校の児童の成績や氏名、住所など延べ約400人分の個人情報が流出する問題が起きている。
〔伊賀版〕

11月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000233-mailo-l24