台湾産のウナギを国産と偽って販売したとして、静岡県は8日、同県吉田町のウナギ加工販売業者「山政」(久保田政明社長)に対し、日本農林規格(JAS)法と景品表示法に基づいて改善を指示し、同町の「マルニうなぎ加工」(大石好一社長)を厳重注意にしたと発表した。
県によると、2005年11月〜07年7月、山政は台湾産ウナギを使って製造したかば焼きや白焼き約99トンを国産と偽装し、関東地方や県内の卸業者に販売。ほかに国産と台湾産を交ぜて約39トンを一般消費者向けに売っていた。マルニうなぎ加工は、関東地方などの卸業者に台湾産約99トンを国産として販売していた。
宮崎県で9月に発覚したウナギの産地偽装問題を受けた国の調査で両社が浮上し、県が立ち入り調査をして偽装を確認した。両社は、取引先から国産を強く求められて偽装したという。