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2007年11月08日(木) 12時06分

食べ物とごみと地球温暖化の関係ツカサネット新聞

食べ物からごみ、地球温暖化の問題、そして東南アジアの自然破壊についても知ってもらおうと、ワークショップ「食べ物とごみと地球温暖化の関係」を“ただすのもり環境学習研究所”(代表、山田岳)が主催となり、横浜市山手の西洋館234番館で開催しています。

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ワークショップの会場には、「露地栽培のトマト」「ハウス栽培のトマト」「トレーにのせられてパックされたトマト」など商品サンプルと、ネギ、紅茶、台所用洗剤を数品目ずつ並べています。参加者は商品サンプルを手に取り、「どの商品がいちばん環境によいか」をまず考えます。

そのあとのレクチャーでは、冬のハウス栽培トマトには夏の10倍以上のエネルギーがかけられていること、中国からの野菜の輸送にもたくさんのエネルギーを使われていること、これらは地球温暖化をすすめていること、温暖化の影響による干ばつのためにオーストラリアの小麦や中南米のトウモロコシが穫れなくなっていることを学びます。東南アジアでのエビの養殖やパーム油をとるヤシの栽培がマングローブや熱帯雨林を破壊していること、こうやって集めた食べ物を私たちは年間ひとりあたり10万円も捨てていることなどの情報が伝えられます。

最後に、こうした問題を解決するうえで、私たちの買い物の仕方を変えることが重要であることを参加者は学びます。買いすぎない、地元の旬の野菜を買う、環境に良いものを選ぶというのが大切です。7%の消費者が変われば、消費者の変化に敏感なスーパーやコンビニは商品棚の商品を環境に配慮した商品に変えるのです。そんなことを学んで約20分のワークショップは終了です。

場所柄、たまたま観光に来てワークショップに参加する人も多いのです。メッセージボードには「食べ物を大事にしよう」「ちりもつもれば山になる、みんなでがんばろう」「残さずごはんを食べることにします」など、参加者の感想も掲示しています。


(記者:山田岳)

■写真
写真撮影:山田岳記者

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