一人暮らしの90歳代の女性から多額の現金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元行政書士の山本成男被告(47)ら2人の判決が8日、東京地裁であった。
河田泰常裁判官は「高齢の女性を狙った計画的犯行。本来なら女性を保護すべき立場にありながら、被害拡大に手を貸し、強い非難に値する」と述べ、懲役2年6月(求刑・懲役3年6月)を言い渡した。共犯の元暴力団組員、神林正一被告(47)は懲役4年6月(同5年)とした。
判決などによると、山本被告らは2005年、財産管理などを行う成年後見契約を女性と結ぶ際の「調査費用」などの名目で、女性から計950万円をだまし取った。また、神林被告は04年、出資金名目で、この女性から計2000万円をだまし取った。