2007年11月06日(火) 10時47分
学力テストの費用対効果〜全国学力テストの結果より(ツカサネット新聞)
先日公表された全国学力テストの結果はこう総括されていた。
・基礎は定着も応用は課題がある
・地域間格差縮小傾向
対象児童がいない多くの家庭にとっては、結果や総括、出題された問題をみて、なるほどねえとか、問題結構難しいね、今なら解けないかもなどと、さらっと他人事のように捉えたニュースだったのではないだろうか。筆者もそうであった。
しかしその中で、気になったことがある。学力テストについて伝えるテレビニュースにて、ある学校の送られてきたテスト結果について教員がチェックするという、やや作った感のある映像を見た。ここで筆者の目をひいたのがまずは送られてきた箱、次いで結果を納めてあるらしいCD-ROMだ。
それぞれは目立つものでもない標準的な品。しかししっかり専用段ボール箱に丁寧に梱包してあり、CDにはそれぞれの学校の全データが、きっちりまとめられてグラフ化までされ、CD表面には「○○小学校データ」などとインデックスまでついていた。
届いた箱を開封し、CDを取り出した教員たちは早速パソコンでデータを開き、歓声を上げる。そして「これをどう生かすかが課題だ」というコメントを、一教員が話してその映像は終了した。
箱やCD。テストとは直接関係のない雑物品にかかる多大な経費に思いを馳せた。それぞれは大したことがないものでも、全学校分を準備するには費用や人件費など、かかったコストは甚大なものだったに違いない。まさに、こんなにお金をかけて、「これをどう生かすかが課題だ」。
(記者:チカラハハ)
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