2007年11月06日(火) 10時15分
子供だから「仕方ない」?(ツカサネット新聞)
先日、友人と以前より行きたかったカフェでランチを食べようとしたら、入店を断られた。
原因は彼女が連れていた赤ちゃん。
ちょうど4ヶ月目に入る。
確かに、まだ言葉を理解することの出来ない赤ん坊では、いったん泣き出してしまえばそう簡単に落ち着かせることは出来ない。
静かに過ごしたい周りのお客さんには迷惑がかかるだろう。
その店のコンセプトとしては、のんびり読書でも出来るようなカフェ、を目指されているのだから分からなくもない。
しかし、断られた方としては微妙な気分である。
慣れない育児であたふたしている中、息抜きにと私とのランチを楽しみにしてくれていた友人のショック、そして私へ対する申し訳なさで表情がみるみるうちに曇っていった。そんな彼女を励まし、別の店へ。
内心、また断られたらとドキドキしながら入ったが、その店は笑顔で迎えいれてくれた。
最近では子供の声や足音等の騒音問題が取りだたされている。
その当事者でなければわかり得ないこともあるし、それぞれに色々な背景が存在するのであろうから、全ての問題を一括して評することは出来ない。
ただ、野球部員が声を出さずに黙々と練習している、と聞くと首を傾げたくなってしまう。
これらの問題に関して、テレビでもあれこれと論議されていた。
多くの方々は各自の育児経験からか、隣人との交流が無くなった社会を嘆いてのことか、子供の声が騒音になる世の中を憂いておられた。
その時、だいぶ前に放送されていたのだが、同じように「子供の声」について論議していた番組を思い出した。
あるタレントの方が子供を連れてファミリーレストランに入った時、まだ小さい子供は泣き出してしまった。その時、近くにいた別の客から「うるさい」と冷たい視線にさらされたと嘆いていた。
そして彼女の台詞がこうであった。
「子供だから仕方ないのに!」
その話を聞いていた共演者も「そうそう、子供はうるさいもの」と彼女に同情し始めた。
が、独身の女性タレントは「でも、子供が泣き叫んでいても知らんぷりしている親も多いですよ」そう話すと「確かに…」と口をつむんでしまわれたが、表情からは「でも仕方ない」と伺えた。