記事登録
2007年11月06日(火) 19時52分

「バストアップ」の根拠なし 誇大広告で業務停止命令朝日新聞

 豊胸効果をうたった商品宣伝に科学的な根拠がなく誇大広告にあたるとして、経済産業省は6日、東京都渋谷区の化粧品・健康食品販売会社「オーグ」に対し、特定商取引法違反で3カ月間の業務停止命令を出した。豊胸効果の広告に絡んで同省が停止命令を出すのは異例。

 消費経済対策課によると、同社は豊胸効果をうたった錠剤やジェルを1人あたり30万〜50万円で販売していた。同社社長が雑誌の企業紹介企画でタレント細川ふみえさんや三原じゅん子さんと対談し、「女性ホルモンの働きを活発にする成分を豊富に含む」などと話しネットにも転載。利用した10人の女性の体験談では「あこがれていた上向きおわん型に」「唯一のコンプレックスが解消」などと紹介した。利用者からの情報提供を受けた同課が調べたところ、商品の科学的な検証をしておらず、広告の内容に根拠がなかったという。

 同課は、通信販売関連の業務を停止し、すでに購入した利用者に対し効果の根拠がないことを伝えるよう指示した。命令について会社側は「マッサージや運動などとの併用による効果をうたっており実際に効果があった利用者もいるが、指摘を受け止めて反省している」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1106/TKY200711060325.html