福岡市の資産運用コンサルティング会社「エフ・エー・シー(FAC)」が元本保証、高配当をうたって全国の約8000人から出資金約130億円を集めたとされる事件で、福岡県警などの合同捜査本部は3日、詐欺容疑で同社の前社長黒木博文容疑者(42)ら12人を逮捕した。
捜査本部は、同社が資金を運用していた実態はほとんどなく、後から集めた資金を会員への配当に回す自転車操業だったと判断。前社長らが集めた資金をだまし取るつもりだったとして、詐欺容疑での立件に踏み切った。
同社は「企業コンサルティングセット・投資家への道」と題したCDソフトなどの購入代金として1口100万円を出せば、元本を保証した上で毎月5万円の配当を受け取れるとの触れ込みで出資を募集。新規出資者を紹介すると1人につき月2万円が受け取れるとも説明していた。