2007年11月03日(土) 08時00分
重大事件の被害者・遺族 少年審判の傍聴可能に 自民が素案(産経新聞)
現在は非公開となっている少年審判について、自民党の法務部会少年法小委員会は2日、犯罪被害者や遺族の傍聴を認めることなどを盛り込んだ少年法見直しに関する素案をまとめた。今後、法務部会の了承を経て党方針が決定すれば、法務省が少年法の改正作業に入る。
少年が罪を犯した場合、家庭裁判所に送致され少年審判を受ける。審判では、少年を少年院送致などの保護処分にするか、成人と同じく刑事裁判を受ける検察官送致(逆送)にするかなどを決める。平成13年の改正少年法施行に伴って被害者らが意見陳述できるようになったものの、裁判官の許可が必要。さらに審判は原則非公開のため、被害者らから傍聴実現を求める声が上がっていた。
素案では、殺人など一定の重大事件に限って被害者らの傍聴を認めるよう明記。このほか、非行事実の記録について被害者らが閲覧・謄写を求める際の要件を緩和する方向で法改正することを盛り込んだ。
被害者側からは、故意の犯罪で被害者を死亡させた事件について原則逆送とすることや、少年や保護者に対する被害者の質問権についても要望があったが、今回は盛り込まれなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071103-00000093-san-soci