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2007年11月02日(金) 17時00分

僕らをヤル気にさせてくれるいい“ニンジン”って?R25

スポーツ界でよく耳にする、「勝ったら○○万円!」といった勝利ボーナス。でもサラリーマンの世界では、ビッグな仕事を目前にしても、上司がせいぜい「うまいもんでも食いに行くか!!」なんて張り切るくらい。これじゃあ、血まなこになって働く気にはなれないよ…。僕らがこうも仕事に見返りを求めてしまうのは、いったいナゼなんだろう?

「人間は、心のなかに常に『認められたい』という願望を秘めている生き物」とは、同志社大学政策学部の教授で、組織論を研究している太田 肇氏の談。

「最近の若い人たちは、仕事に出世や昇進よりも、専門知識を生かせることや、仲間と楽しく取り組めることを求める傾向にあります。長期的な苦労への見返りはほどほどに、日常的に他人からほめられるといった、短期的な喜びを望んでいるのです。しかしながら、高収入への夢を捨てたわけでもありません。たとえばボーナスは、自分の会社への貢献度を示したバロメーター。彼らは気持ちの面でもお金の面でも、とにかく『認められること』に貪欲なんです」

なるほど。でも、ボーナスや昇給は年に1、2回程度しかないもの。お金以外にも、普段から僕らの働く意欲を刺激してくれる、いい“ニンジン”はないのだろうか?

「それは上司や先輩といった、“上”の役割が大きいですね。若い人たちは“認められたい願望”が旺盛ですから、あえて大事なプレゼンを任せたり、署名や顔写真付きの立案書などを頼むとヤル気になってくれます。つまり、周囲から個人の活躍が称賛される機会を用意してあげること。決断力に乏しい上司の下で働いている場合なら、逆に部下側からこうしたシチュエーションを求めることも、ときには必要でしょう」

R25世代なら、後輩と仕事をする機会が多いころ。よき先輩になるためにも、彼らがおいしい“ニンジン”を食べられる環境を、積極的に用意してあげよう! したらばアナタの管理能力の評価も、きっとうなぎのぼりの…ハズ!?
(R25編集部)

「34歳以下のサラリーマンの仕事に対する意識」を見る

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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