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2007年11月01日(木) 01時48分

参院選後初、政令市で自公・民主激突 大阪市長選産経新聞

 11月4日告示、18日投開票の大阪市長選で、公明市議団は31日、現職の関淳一氏(72)の推薦を決めた。11月1日に党本部が正式に推薦を決定する。すでに自民が推薦を決めており、関氏は2年前の出直し市長選と同じ自公の推薦で、選挙戦を戦う。
 市長選をめぐっては、民主が元毎日放送アナウンサー、平松邦夫氏(58)の推薦を決めているほか、共産推薦の元共産市議、姫野浄氏(72)、元大阪市立大学の橋爪紳也氏(46)が、それぞれ無所属での立候補を表明しており、4氏による激戦となる見通し。また、参院選後、自公と民主が激突する初めての政令市長選になる。
 公明の推薦取り付けをめぐっては、議会と一定の距離を取ってきた関氏の市政運営の手法に公明側が強く反発。一部には橋爪氏を推す声もあり、推薦決定は告示日直前までずれ込んでいた。
 推薦にあたって、関氏は基本政策に、敬老パスの堅持や女性の自立支援、若者失業者の自立支援など6項目を追加。また、市議団と意見交換できる連絡会議を定期的に設定▽地下鉄の経営形態は方向や考え方を来年度以降も引き続き議論することもありうる▽原則採用凍結の例外措置として一般事務、技術職員についても極めて優秀な人材については採用を検討する−などとする確認協定も結んだ。
 公明市議団の河本正弘団長は「この2年の市政運営に対する考え方にすき間が生じていた。それを埋める作業が大切だったが、すべて受け入れていただいた」と述べた。
 関氏は「強力な体制ができた。全力で選挙戦に臨みたい」。「公明の政策を丸飲みしたのでは」との指摘に対しては「建設的ないい意見を出していただいた。一つ一つ吟味し、考えていたこととだいたい同じことについては入れた」と述べた。

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