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2007年11月01日(木) 08時59分

中3男子、ネットいじめでうつ病 伏見・同級生らがHPで中傷京都新聞

 京都市伏見区の市立中学3年の男子生徒がインターネットや携帯電話によるいじめで、学校を休んでいることが31日、分かった。男子生徒は10月上旬に転校したばかりでいじめに悩み、うつ病と診断された。男子生徒が「友達をつくりたい」と開設した携帯電話のホームページ(HP)に、同級生ら3人の女子生徒が男子生徒のひぼう中傷を書き込んでいたことを学校と市教委が確認し、ネットによるいじめと認めている。
 生徒や保護者、関係者によると、男子生徒は10月9日に京都府内の別の中学から転校、HPのブログ(日記)に対する中傷書き込みは13日から始まった。女子生徒らから「ばか」などと送信されたため、17日は男子生徒がメールを通して女子生徒に注意した。
 しかし、逆に20日から男子生徒への中傷メールはエスカレート。男子生徒の携帯電話に生徒の実名入りで「死ね」「キモい(気持ち悪い)」「顔面凶器」などとメールを送りつけた。翌日は男子生徒のHP閉鎖を要求、応じなかった場合は「150万円の請求が強いられる」と脅し、男子生徒を自宅近くの公園に深夜呼びつけるメールも送った。
 男子生徒は中傷メールの影響などから病院でうつ病と診断された。書き込んだ女子生徒3人も特定し、学校に相談した。3人は小学校からの友人で、1人は男子生徒と同じクラス。男子生徒と家族が23日に伏見署に相談したのを機に、3人とも男子生徒の自宅を訪れて謝罪したという。
 日記などを盛り込んだHPの作成は中高生らの間で広まっている。男子生徒は転校にあたってHPを開設し、同級生らに紹介していた。「転校したばかりで友達がつくりたかった」といい、現在も精神的なショックで学校を休んでいる。
 中学校長は「ことの重大さを認識しており、生徒が登校できる環境を早く整えたい」と話し、市教委生徒指導課も「携帯電話は使い方を誤ると凶器にもなり得るので、ネットいじめを絶対にしないという指導を全市的に徹底させたい」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071101-00000001-kyt-l26