ダスキン(大阪府吹田市)は31日、同社が運営するドーナツチェーン「ミスタードーナツ」で販売している「フルーティミルク」に賞味期限切れの原料を使用していたことがわかり、同日から販売を中止したと発表した。これまで健康被害などの報告はないという。
ミスタードーナツで販売されていたフルーティミルク(ストロベリー)=ダスキンのホームページから
同社によると、賞味期限切れの原料を使っていたのは、6月6日から季節限定で全国販売していた乳飲料「フルーティミルク」のメロン味とストロベリー味の2商品。原料の味付けシロップの賞味期限は10月1日だったが、2日以降も使用していた店舗が181店あった。30日までに1075杯販売しているという。
店舗の監督を担当する社員が30日、九州地域での巡回検査で発見した。原料の賞味期限は本部がリストで送っているが、店舗でのチェックが甘かったという。ドーナツなど他の商品については、「不適切な原料使用はない」としている。
同社は「たとえ賞味期限切れの原料を使った商品を食べても健康への被害はないことは確認した」と説明している。
ミスタードーナツでは02年、日本で使用が認められていない酸化防止剤が入った肉まんを中国から輸入し、それを知りながら販売していたことが発覚。元専務ら2人が食品衛生法違反で罰金20万円の略式命令を受けた。
http://www.asahi.com/national/update/1031/TKY200710310056.html