日本のゴルフ会員権を韓国で販売するファンドへの投資を持ちかけ、金をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課などは30日、横浜市中区、投資ファンド運用会社社長森下順二(45)、内縁の妻で同社員神田真理(32)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
2人は、100万円が2年で2倍になるなどと偽って約200人から約4億円を集めたなどと供述しており、県警は金の流れを追及する。
調べでは、2人は実体のないゴルフ会員権や不動産への投資ファンドを四つ設立し、2004年8月初旬、宮崎県内の主婦(72)ら女性3人に「韓国人ゴルファーに日本のゴルフ会員権を売ればもうかる。元本は保証されている」などと投資をもちかけ、計180万円を詐取した疑い。
2人は04年8月から約半年間に、同県などで24回にわたって説明会を開き、韓国のゴルフブームを強調して投資を呼びかけていた。
兵庫県警は7月、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で、今回の資金集めを手伝っていた不動産コンサルタント会社など関係先約20か所を家宅捜索していた。