偽装が発覚した赤福と同様に伊勢参りの土産物のもち菓子を製造、販売する三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「御福餅本家」でも、製造日の偽装や原材料の不適切な表示をしていた疑いがあるとして、三重県と農水省は29日、食品衛生法と日本農林規格(JAS)法に基づき、同社本店に立ち入り検査に入った。県などは30日も検査を続行した。
県などによると、29日午後、同社の担当者が伊勢保健所を訪れ、報告した。製造日を先延ばしして表示したり、原材料を重量順に表示していない疑いがあるという。
赤福に似たもちをあんでくるんだ菓子が主力商品で、偽装問題で赤福の出荷が止まった後は、土産店で売り切れが相次いでいた。
民間信用調査会社によると、同社は1883年創業、1962年設立の老舗。伊勢市などに店舗を構える。資本金は300万円で、2006年9月期決算での売り上げは4億9800万円。
(共同)