インド洋での海上自衛隊による給油活動で、他国の艦船にペルシャ湾内で過去2回、給油を実施していたことが30日、明らかになった。同湾内での給油が判明したのは初めて。防衛省は「提供燃料はテロ対策の『不朽の自由作戦』(OEF)に使われている」として、テロ対策特別措置法の目的外での使用はないとしている。
この日、防衛省が民主党の外務防衛部門会議で給油地点とその回数を示した資料でわかった。
それによると、8月末現在での給油(計777回)のうち、ペルシャ湾の東部で給油したのは2回。いずれもイラクでの大規模戦闘が終結した03年5月より後の04年以降といい、イラク作戦への転用はなかったという。給油相手国は明らかにしていない。
テロ特措法の基本計画では、活動地域について「インド洋(ペルシャ湾を含む)」と記述しており、元々、ペルシャ湾内での活動も想定はしていた。
ペルシャ湾以外での給油地点の内訳は、オマーン湾613回、ソマリア北方海域及び北アラビア海129回、アデン湾28回、インド洋中部3回、ムンバイ沖2回。
http://www.asahi.com/politics/update/1030/TKY200710300334.html