2007年10月29日(月) 12時44分
大阪・八尾 恐喝の解同支部元相談役に実刑(産経新聞)
大阪府八尾市発注の公共工事をめぐり、建設業者から現金100万円を脅し取ったなどとして、恐喝や脅迫などの罪に問われた部落解放同盟大阪府連合会安中支部元相談役、丸尾勇被告(59)に対する判決公判が29日、大阪地裁であった。並木正男裁判官は「同和対策への寄付金名目に金を脅し取った悪質な犯行。同和問題に誤解を生じさせかねない」として懲役4年6月(求刑・懲役7年)を言い渡した。丸尾被告は控訴する方針。
判決理由で並木裁判官は、「暴力団などとの関係が背景にあり、地域に影響力のある丸尾被告に現金を渡さなければ、排除されると思う建設業者の弱みにつけ込んだ」と指摘。一方で、「長年同和問題に取り組み、一定の成果が認められる」などと情状酌量を認めた。
判決によると、丸尾被告は平成17年9月、八尾市営住宅の改修工事を下請け受注した業者に、関係業者を孫請けに入れるよう求めたが、断られたことに立腹。「八尾で仕事できんようにしたる」などと業者から現金100万円を脅し取った。
さらに、同市立保育所の民営化にからみ、移管先に丸尾被告が役員を務める社会福祉法人が選定されなかったことに立腹。選考結果を見直しさせる目的で同月、同市役所に押しかけ、「なんぼでも嫌がらせしたる」と市の男性幹部を脅迫するなどした。
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