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2007年10月26日(金) 15時40分

オウム・端本被告の死刑確定へ 松本サリン事件では初産経新聞

 坂本弁護士一家殺害事件や松本サリン事件で計10人を殺害するなど、3事件で殺人などの罪に問われたオウム真理教元信者、端本悟被告(40)の上告審判決が26日、最高裁第2小法廷であった。津野修裁判長は「社会に与えた衝撃や不安には深刻、甚大なものがある」として、端本被告側の上告を退けた。端本被告を死刑とした1、2審判決が確定する。松本サリン事件の実行犯で死刑が確定するのは初めて。
 オウム真理教が起こした一連の事件で死刑判決が言い渡されたのは13人おり、麻原彰晃死刑囚(52)=本名・松本智津夫=ら3人の死刑が確定。端本被告が確定すれば4人目になる。
 津野裁判長は、坂本堤弁護士=当時(33)=に最初に襲いかかったことや、松本サリン事件ではサリン噴霧車の運転をしていたことを指摘し、「刑事責任は極めて重大」と述べた。
 その上で、教団幹部に指示されて犯行に加わり従属的だったことなど、端本被告にとって有利な事情を考慮しても「死刑判決を是認せざるを得ない」と結論付けた。
 弁護側は「端本被告はサリンの致死性を知らなかった。殺人の故意はなく傷害致死罪にとどまる」などと主張。さらに、「犯行当時は麻原死刑囚のマインドコントロール下にあった」として、減刑を求めていた。
 1、2審判決によると、端本被告は麻原死刑囚らと共謀。平成元年11月4日、横浜市内の坂本弁護士宅で、坂本弁護士夫妻と長男の龍彦ちゃん=当時(1)=ら一家3人を殺害。6年6月27日には長野県松本市内でサリンをまいて7人を殺害するなどした。

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