アップルはiPodのデザイン・機能を一新し、4種類のラインアップで販売を開始した。
注目は、「電話機能抜きのiPhone」ともいえる「iPod touch」。斬新なコンセプトでアメリカで爆発的な売り上げを記録しているiPhoneの操作性やデザインをそのまま引き継いだ格好だ。厚さは8ミリと薄く、携帯性も上々。3・5インチのディスプレーに指で直接触れることで様々な搭載機能をコントロールできる「マルチタッチインターフェイス」で、従来のiPodとは全く違う操作性を実現した。さらに「音楽を聴く」「動画を見る」という本来の機能に加え、
Wi−Fiワイヤレスネットワーク機能を搭載。パソコンを介さず、iTunes Wi−Fi Music Storeから直接楽曲を購入することもできる。アップルのブラウザー「Safari」を使って、ウェブ閲覧も可能だ。
8GBモデルが3万6800円、16GBモデルが4万8800円。
スリムなデザインで人気のあったiPod nanoもフルモデルチェンジ。ビデオ再生機能が搭載され、音楽に加え映像も楽しめるようになった。これに伴い、縦長だったデザインはほぼ正方形に近い形となって、ディスプレーは2インチに拡大されている。4GBモデルが1万7800円、8GBモデルは2万3800円となっている。
6世代目となるiPod classicは容量80GBと160GBの2種類。保存できる曲数は前者が2万曲、後者が4万曲となっている。デザイン的にもオール金属製となり、これまで以上に高級感を増した。80GBモデルが2万9800円、160GBモデルは4万2800円。クリップ型の超小型モデルであるiPod shuffleはカラーを一新した。(2007年9月24日発売「YOMIURI PC」2007年11月号から)