2007年10月25日(木) 20時43分
GT-R、海外の愛称は「ゴジラ」 「技術の日産」取り戻せるか(J-CASTニュース)
日産が5年ぶりに「GT-R」の称号を冠して2007年12月6日に売り出す「NISSAN GT-R」。「スカイライン」の名を使わなかったのは、海外市場を意識したこともある。そのGT-Rが、海外ではなんと「ゴジラ(Godzilla)」の愛称で呼ばれている。しかも、初の「上陸」になるだけに、関心も集まっているようだ。
■アウトバーンでも300キロで安定して走る
往年の名車、スカイラインGT-Rは、スポーツカー市場の縮小や排ガス規制の強化に伴って、2002年を最後にその姿を消した。しかし、日産のカルロス・ゴーン社長はその1年前に復活を明言し、05年にプロトタイプが発表された。そして、2007年10月24日、ようやくその全貌が明らかにされた。
復活したGT-Rは、スカイラインシリーズから切り離され、まったく別のコンセプトで開発された。それが、新次元の「スーパーカー」というものだ。なにやら懐かしい響きがあるが、どんな意味があるのか。
「スカイラインシリーズは、走りを追及する『スポーツカー』との位置づけでした。今回のGT-Rは、スポーティーなだけでなく、街中で30〜40キロの速さでも快適に走行できます。その意味で、超越している、つまりスーパーということです」
日産広報部の担当者は、J-CASTニュースの取材にこう答えた。つまり、従来のスーパーカーともコンセプトが違うということだ。
スペックを見ると、従来のGT-Rより排気量が1.2Lも増えて3.8Lに。エンジンは、ツインターボ仕様は同じだが、直6からV6に変更されている。さらに驚くべきは、出力だ。なんと200PSも上がって480PSという強大なパワーになっている。ところが、燃費は従来とほぼ同じ8.2キロ。燃費はそのままにパフォーマンスが大幅にアップしているのだ。価格は、777〜834万円になる。
「日産の技術力、ものづくりの力を象徴する位置づけが、GT-Rです。日産のブランドを代表する車として、そのことを理解してもらうことに狙いがあります」
と広報部担当者は説明する。そして、この担当者は、次のようにも明かした。