経営難の中小企業社長らに高利で融資したとして、警視庁は、東京都千代田区神田佐久間町3丁目の貸金業「東京堂」の経営者村田昌樹容疑者(30)=荒川区西日暮里1丁目=と、従業員の男女4人を出資法違反(高金利)容疑などで逮捕したと25日発表した。貸し付けの際、融資額に3割上乗せした小切手を担保に取り、「期日までに返さないと現金化する」と弱みにつけ込んでいた。
調べでは、村田容疑者らは今年2月下旬〜6月下旬、電器店経営の都内の女性(33)ら5人に金を貸し付け、法定の約6.6〜30.7倍にあたる計171万円の利息を受け取った疑い。
貸付台帳などの書類は事務所に残さず、村田容疑者が自分でつけたメモをカバンで持ち歩いていた。村田容疑者は「足がつかないように」と供述しているといい、警察や税務署の摘発を逃れるためだった、とみられる。
東京堂は、開業した05年9月から約1億3000万円の利益をあげていたという。
http://www.asahi.com/national/update/1025/TKY200710250171.html