北海道大は24日、大学院メディア・コミュニケーション研究院の李明玉准教授(46)が自分の論文4本に、ほかの研究者らの論文計4本を盗用していたと発表した。懲戒解雇を含めた処分については、外部有識者らを交えた委員会で検討、11月20日の大学評議会で決定する。
北大によると、李准教授は中国籍で専門は教育史など。同大紀要などに掲載した「『満州国』における国民教育と民族教育」など4本の論文に他人の論文を、表現を少し変えただけで引き写していた。
李准教授は「論旨の比較のために引用した」などと弁解したが、論文内容の約半分がほぼ同一で結論部分なども流用していたため、北大は盗用と結論づけた。
今年7月、問題の論文について盗用を指摘する匿名のメールがあり、大学側が調査していた。逸見勝亮副学長は「このような不正行為が2度と行われないよう万全を期したい」と陳謝した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071024-OHT1T00206.htm