2007年10月23日(火) 00時32分
海自給油量取り違え発表問題 石破防衛相、事実を確認し関係者を処分する考え示す(フジTV)
海上自衛隊がインド洋での給油の量を取り違えて発表した問題で、石破防衛相は、事実を確認し、関係者を処分する考えを示した。一方、守屋前事務次官のゴルフ接待問題については、自衛隊員倫理規定に違反するものがあったことを明らかにしている。
守屋前事務次官の接待疑惑に海自給油量訂正問題など、防衛省は、問題続出で揺れに揺れている。
防衛専門商社「山田洋行」の元幹部から、頻繁に接待を受けていた守屋前事務次官に、さらなる疑惑が浮上した。
守屋氏の二女が、「山田洋行」のオーナーが多額の寄付をしていたアメリカの大学に留学する準備の際、元幹部が大学側に「推薦状」を書くなどしていた。
二女は、飲食の接待を受けていたこともすでに判明しており、「家族ぐるみ」での癒着が浮き彫りになった。
守屋前次官は9月20日、接待について「そんなことないよ! そんなこと知らん。どうして人をそんなふうにおとしめるんだよ」と否定していた。
しかし、防衛省の事情聴取には、2000年に自衛隊の倫理規程が施行されて以降も「接待を受けた」ことを認めた。
石破防衛相は22日、「(ゴルフ接待は認めている?)そういう事実があったということについては、認めていると聞いています。(倫理規程に引っかかる時期を確認している?)確認をしています。規程に引っかかる時期があったと聞いています」と述べた。
一方、インド洋における海上自衛隊の給油量が、2007年になり訂正された問題では、2003年に海自の補給艦がアメリカの補給艦に給油した量は、当時は20万ガロンと発表されたが、実際には80万ガロンだった。
自衛隊は、当時から間違いを把握していたが、防衛庁長官などへ報告しなかった。
2003年5月、当時の福田官房長官は「今問題になっているのは、20万ガロンでしょ。それ1日分ですね。ほとんど瞬間的に消費してしまうということで、それがイラク関係でもって使われるということは、現実的に今回もあり得ない」と述べていた。
この会見が行われた当時、自衛隊は、すでに間違いを把握していたという。
防衛省は、当時の担当者が「問題は沈静化している」と判断し、報告を怠ったとしている。
民主党の山岡賢次国対委員長は「末端の者に責任を全部押しつけて、そして、トカゲのしっぽを切って終わらそうとしている姿がありありですけどね、こんなことは許されない」と批判している。
石破防衛相は「厳正な調査を行い、それが判明次第、厳正な処分を行いたいと思っておりなす。一担当者の責任に帰するということではなくて、構造的・組織的な問題だと思っています」としている。
国会では、防衛省をめぐる問題で、守屋氏の証人喚問を実施する方向で与野党が合意した。
時期について民主党は、新たなテロ対策特別措置法案の審議入り前を要求している。
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2007/10/23 00:32
http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00120494.html